AIロボットが保育園のお手伝い
函館の企業販売へ 園児の顔認識、体温管理も

保育園向けに独自のシステムを組み込んだグローバル・コミュニケーションズのAIロボット

【函館】ソフトウエア開発のグローバル・コミュニケーションズ(函館)は、人工知能(AI)搭載のロボットを活用し、保育園児の顔を認識して体温や登園記録などを管理するシステムの販売を7月にも始める。園児ごとの健康管理ができるほか、ロボットが会話して英語や歌の教材にもなる。同社は「幼少期からAIに親しむことができ、園の差別化につながる」とPRする。

ロボットは、NUWAロボティクス(台湾)が製造する「ケビー エア」。全長35センチ、重さ4・4キロで、顔の部分のタッチパネルを触って操作する。グローバル社は函館や札幌など道内6カ所で企業主導型保育所も運営し、昨年末からこのロボットを使った保育園向けのシステム開発に着手した。

システムでは、非接触型の体温計で測定した園児の体温を自動で記録し、データ化する仕組みをロボットに組み込んだ。内蔵カメラによる顔認証システムで事前に園児を登録。登園や帰宅時に玄関に置いておくと、園児がロボットを見ることで、その時間も記録できるようにした。

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